SDGsに貢献する商品開発
Concept
豊かで楽しい生活が送れる食作りを…
わたしたちは、それぞれの立場から視点を明確にし
お客様や地域のニーズを当社企業理念に照らし合わせた上で商品作りを行っています。
【お客様】
豊かで楽しい生活を送るため、健康でいただくこと
【商 品】
ペットとの愛情を深める商品であること
【開発者】
ユーモアの精神を大切にし、笑顔と協調性、発想の転換と柔軟性をもって
お客様のニーズを発掘し、商品に反映させること
【会社】
わたしらしく、あなたらしくを大切にすると同時に
相手に報いる慈愛・思いやりの精神を忘れないこと
【地域】
家族が健康でいられる、環境に配慮した
住みよい街づくりに貢献する各種活動を行うこと。
FAMILIESSE誕生のきっかけ
コンビニエンスストアなどで販売されている細切りキャベツやレタス、炒め物野菜などの袋物の商品は、仕入れた野菜をカットしている専門業者が加工を行っています。
そんなカット野菜製造業者からは、食用可能なサイズの小さい「端材(はざい)」が毎日大量に排出されています(このような端材を「規格外野菜」といいます)。
そして、これら排出された野菜の端材は、基本的に産業廃棄物として焼却処理を中心に廃棄されています。製造業者の規模によりマチマチですが、多いところで月間100トン単位で排出されているのです。
こうした廃棄物は、「食品ロス」発生の温床の一部となっており、焼却処分された廃棄物から排出される二酸化炭素(CO2)は、温室効果ガスとして指摘され、環境破壊の深刻な問題となっています。
FAMILIESSEは、こうした問題解決に寄与したいという想いからスタートしました。
フードロスは深刻な社会問題です
国内における事業系食品ロスの内訳
※引用:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html
フードロスは、1998年頃より問題視されてきましたが、その排出原因は様々です。
- ①飲食店や家庭内などで排出される食べ残し
- ②賞味期限切れによる廃棄
- ③賞味期限切れ間近による廃棄(主に製造・販売業者)
- ④商品原料の品質保持期限切れによる廃棄
- ⑤生鮮品等のうち、傷や一部変形等の諸要因で市場価値が著しく低下しているために廃棄する場合
- ⑥市場相場の著しい下落により、生産者が出荷せずそのまま廃棄する場合
- ⑦製造・加工段階で排出される端材・残余物を廃棄する場合 …等々
このように排出原因は多様化していますが、実は大きく分けると『事業系食品ロス』と『家庭系食品ロス』の2つに分類されます。
2020 年度農林水産省の推計値によると年間 522 万トン廃棄されており、内、事業系食品ロスは 275 万トン(53%)にのぼります。
フードロスの総量では、日本の国民一人当たりの食品ロス量は1日約 113g と茶碗1杯のご飯の量に近い値です。
食品の製造業者によるフードロスの排出量が1億2100万tと、全体の23%を占めています。
この、フードロス、深刻な社会問題と指摘されている理由ですが、実は「飢餓問題」「経済問題」「環境問題」等に直結している問題なのです。
飢餓問題
まだ食べられる食品を廃棄するわけですから、これを世界に目を向けると、食べるものがなくて飢えに苦しんでいる人々にとっては深刻な問題です。
飢餓に苦しむ人への年間食糧援助量は420万トン(2020年)といわれていますが、これに対して、1.4倍に相当する量が廃棄されているわけです。
経済問題
食品を廃棄するには、産業廃棄物として処理しなければなりませんが、当然、コストがかかります。
焼却や埋め立てにかかる費用、また、それに伴って発生する人件費は、本来ならフードロスがなければ発生しないコストです。
もちろん、製造メーカーはこのようなコストを製造原価に上乗せしていますので、販売価格にストレートに反映されます。
最近では、国内における低所得者層の貧困問題も指摘されていますので、深刻な問題といえます。
温室効果ガス排出量内訳
※引用:全国地球温暖化防止活動推進センターWebサイトより
https://www.jccca.org/
用途別CO2排出量
※出典:World Resources Institute
環境問題
産業廃棄物として処理される食品ロスは、多くの場合、焼却後に埋め立て等に利用されていますが、問題は、焼却により発生する二酸化炭素です。
温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがありますが、最も多くを占めているのが、二酸化炭素の排出です。
食品ロスの排出量は、年間522万t(内、事業系食品ロスは53%)ですが、これは世界14位(2021年)の排出量です。
年々減少傾向にはありますが、注目しなければならないのは、この食品ロスを焼却によって廃棄処理することにより発生する二酸化炭素量です。
全国地球温暖化防止活動推進センターによると、日本は全体で年間10億t以上のCO2が排出されており、これは、中国・アメリカに次いで世界3位です。
内、事業系廃棄ロスに該当する産業部門でのCO2排出量は、全体の24.3%を占めています。
残念ながら、産業部門による事業系食品ロスのCO2排出量の比率は明記されていませんが、食品ロスの排出量が23%であることから、それに近い数値が二酸化炭素として排出されていることが推測されます。
ちなみに、食品ロスによるCO2の排出量を世界規模で見た場合、全体の8.2%に相当します。
これは、飛行機や製鉄により発生するCO2よりもはるかに多く、自動車やトラックなどから排出されるCO2の量に匹敵する量です。
FAMILIESSEは持続可能な
開発目標(SDGs)を支援しています
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称で、「持続可能な開発目標」を意味します。
「世界中で問題視されてきている、環境問題(気候変動)・貧困・紛争・人権問題など、多くの課題を世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標をいい、2015年の国連サミットにおいて採択されました。
17の目標と169のターゲットから構成されています。
わたしたちは、目標12に寄与する開発活動を行っています。
目標12「つくる責任 つかう責任」とは、持続可能な消費と生産パターンを確保する目標ですが、大きく3つに分けられます。
①一人当たりの食品廃棄量を全体で半分に減らすこと
②化学物質や廃棄物を大気・水・土壌に流れ出すことを食い止めること
③3R(ゴミを減らし、再利用し、資源化すること)を促進すること
FAMILIESSEは、これまで説明してきた食品ロスの諸問題の内、野菜における事業系食品ロスに着眼し、SDGs17の目標の内、目標12「つくる責任 つかう責任」に寄与すべく、商品開発を行っています。 地球号の一員として、自分で取り組めるところから始めてみませんか?
具体的な取り組み
ファミリエッセは、品質には問題がないのに、サイズが小さい(規格外野菜)という理由で廃棄されている野菜の原材料を使用することで、フードロスの削減と廃棄に伴い発生するCO2の削減に寄与しています。
当社が使用する野菜の内、80%以上を規格外の野菜を原材料として組み込むことにしていますが、2023年3月発売予定の「麦雑炊『麦膳(ばいぜん)』」は、100%の規格外野菜を使用しています。
今後の展望
地球に優しい商品開発を
「店頭に並んでいる商品は、当たり前に思っているけれど、本当はすごくもったいないのではないか?」「こんな商品を開発したら、環境や社会課題の解決になるのでは?」
こうした着眼点を持つことは、社会の一員である我々にとって大変大事なことだと思います。
当社ではこうした考えを、モットーである「豊かで楽しい生活は毎日の食生活から始まる」にフィードバックし、お客様にとっても有益な商品開発を行ってまいります。
今後の開発予定商品
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「FAMILIESSE©Japanese Foods Series」の商品開発 3 品程度
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高齢者向け原料素材の製造・販売
FAMILIESSEについて
FAMILIESSEとは
ドイツ語で「家族の食事」を意味する「Familien essen」の造語です。
犬も大切な家族。一緒に同じものを食べられる喜びを表しています。
人が暮らしていくうえで大事なのは食事です。この食事を集団で行うことでコミュニケーションを図り、人は家族としての絆を深めてきました。
ペットも家族と共に食卓を囲めるような関係であってほしい。
そんな想いが込められています。
FAMILIESSEが開発する商品は、人にとって「安心安全な原料」から「犬にとっても安心安全な原料」だけを使用して、食品衛生法の基準で作り上げることを基本設計としています。
2022年11月に特許申請中(特願2022-177626)で、この特許申請内容をもとに、新しい商品を開発していきます。